多数の園児、関係される方々が発表会を楽しんでくださいました。
雨模様の中、ご来場くださりありがとうございました。
オペレッタや合奏、言葉遊び、英語などのステージ発表がありましたが、
ダンスでは「シンデレラ」を題材にモダンバレエ風のアレンジがされていました。
学生が振り付けをしたそのダンスに見とれているうちに、だいぶ前に
「シンデレラの時計」という本を読んでおもしろいなーと思ったことを思い出しました。
もともと『「時計の社会史』(角山 榮著)のシンデレラの時計の部分を簡単に
書き下ろしたものですが、「シンデレラって、時計の音が12時を知らせると
魔法がとけちゃうんだよねー。」という程度で、そのことがどんな社会的意味を
もっているかなんて、この本にで出会うまでは思わなかったんですよね。
さて、よく知られているシンデレラのストーリーの一部ですが・・・・・・。
シンデレラは、魔法によって美しい貴族の女の子に変身し、お城での
舞踏会でうっとりと王子様とダンスをします。一日目は時計が11時45分の
時を打つのを聞いた彼女は、約束の12時まであと15分「早く帰らなくては・・・・・・。」
ところが2日目の夜、王子様とのダンスにすっかりと酔いしれているシンデレラ、
はっと、気がついてみると、時計が夜の12時をうっているではありませんか。
あわてたのなんの、一目散にお城を飛び出し駆け出したものの、片方の靴が脱げ
てしまい、時計がなり終わるころには元の姿に戻ってしまったのでした。
ここで著者の疑問が2つ上げられています。皆さんは以下の疑問をどう考えますか?
①11時45分になる時計ってあるの?
②12時を少しでも遅れると、もとに戻ってしまうという約束事は罰則的ではない?
①についてですが、お城の室内時計なのか、公共の町の広場の時計なのか、
それ以外なのか?という疑問も同時にあります。
もともと機会時計は13世紀の修道院で使われ始めたよう。
なぜかというと、厳格なお祈りのため、時間になるとベルがなる時計があったら
便利なのでした。その後シャルル・ペロー(シンデレラ・眠れる森の美女・
赤頭巾ちゃんなどの作者)の時代には貴族の家には時計があったようです。
ですから、シンデレラの聞いた時計の音も、お城の室内時計なのでしょうね。
そして、15分単位に音を刻む時計、ロンドンのビック・ベンなんかは刻んでいますよね。
この時計の出現は、実は産業革命のあたりの労働者の労働時間の管理という
重要な役割もあったようですよ。
つまり、②のシンデレラであれば魔法がとけるという罰則のように、
労働者は遅刻や早退、まして怠けたり欠勤などをすると、
給料から差し引かれてしますのです。
このような厳しい現実は、気分が乗れば仕事に精をだし、
やる気が無いときは休んでいた職人たちには大きな変化でした。
従来の「不定時法」から「定時法」へと社会は移り、賃金労働という
概念が登場してくるのです。
人々は自然とリズムにそった暮らしから、機会時計の作る
人工の時間に従った暮らしに変わっていくのです。
そして17世紀のイギリスでは、時間を大切し勤勉を説く人物が現れ、
時は金なり Time is money.
というフランクリン(18世紀)の有名な言葉につながっていくのでしょう。
最後に、
15分という単位、11:45は英語では "It's eleven forty-five."とか、
"It's quarter to twelve." と言います。
15分単位で単語があるのは、日本人の感覚からすると
不思議な感じがしませんか?
quarterは4分の1という意味なので、1ドルの4分の1、
つまり、25セント(quarter)もありますね。
日々、様々な疑問をもって調べてみるって楽しいですよ。
学生の皆さん、この時期は「ゼミのレポートー」「就職試験ー」
「アルバイトー」などなど多忙な日々をすごされているようですが、
「んっ?」と思っていることを「ああっ!」と思える体験を増やすと
脳の活性化にいいみたいです。
(eguchi)









