こどもの表現について考える

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幼児保育専攻の授業には、5領域という科目があります。
5つの領域って何だかわかりますか?(在学生の皆さんならすぐわかりますね!)

それは、健康・人間関係・言葉・環境、そして最後に表現の5つです。

子どもの姿を、これらの5つの窓からのぞいてみると、それぞれ違う角度から
子どもの様々な面が見えてきます。
それらを融合させて、一人の子どもの全人的な育ちを見つめようとするのが、
保育者の専門性の一つでもあります。

さて、今日は保育内容「表現」の授業のひとコマを紹介しましょう。
この日のテーマは「あそびの中の子どもの表現に目を向けよう!」というものでした。
担当は保育学が専門の高橋先生。
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ビデオを見ながら、「この子は、今何して遊んでいるところだと思いますか?」

泥をスプーンで板の上にたらし、スプーンの背で円を描いています。

学生達は、思い思いに「ホットケーキづくり!」とか「料理?」とか、
何だろう?と推察しながら、ビデオの子どもの動きを観察します。

子どもは、遊びながら「たら~んって、おこのみやきつくるからねぇ」ってつぶやきます。

きっとお好み焼きを食べることはもちろん、この子には「作ったり見たりする」経験があったのでしょう。
その体験があるから、遊びの中で、特に作るところを見て印象的だった「たら~ん」の経験が、
あそびになるんですね。

子どもにとっては、自分が物や人とかかわって経験して、感じたことや想いが、
遊びの中で自分の身体を通してふり遊びやごっこ遊びとして再現されます。
その表現の中に子どもの心が見えてくる瞬間です。

さらに...「この絵何を描いたかわかりますか?」
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考え込む学生たち。

これ消防訓練を見た後に、ある子どもが描いた絵です。
赤い消防車が印象的だったので、ほとんどの子どもが赤い消防車を描きます。
でも、この子は違ったんです。

「みんななら、この子に何て声をかけますか?」

考える学生達。

この子にとっては、赤い消防車よりもホースから勢いよく出てくる放水の水の勢いが
心に残ったのでしょう。描く姿は、ぐるぐると勢いがあって、本当に楽しそうだったそうです。

そこで、考えてほしいのです。
大人は、子どもの絵を先入観で、つい見てしまいませんか?

消防訓練だから赤い消防車とは限りません。
子どもの絵は、一見何を描いているのかわからないものも多くあります。
でも、保育者の目は、その子とのさまざまなコミュニケーションを通して、
また、子どもの気持ちに寄り添って物事を見つめる目をもっています。

だからこの絵も、とても意味のある素敵なかけがえのない子どもの一枚の絵なのです。

そして、講義の最後に「保育の中の豊かさって何だろう?」というテーマについて
10分くらいで感想文を書いてまとめました。
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学生達の感想文を見て、素敵だなぁと感心しました。

本当はここに全部紹介したいくらいですが、ちょっとだけ紹介しますね。

「かかわりの数を増やすのではなくて、回数を重ねるごとに活動の幅を広げていくこと」N.U.

「この子は他の子と違う考えをしているけれど、その子が考えたことなので、気持ちを分かってあげること」F.H.

「例えばお絵描きであっても、自分の考えたこと、感じたこと、想像したことを自由に表すことができ、みんなに伝えて共感していけることの豊かさだと私は思う」T. N.

「子どもが思ったこと、考えたこと、感じたこと、そのものを一人ひとりが出せる環境を設定してあげること」W.R.

「様々なものや人々、環境とかかわる中で、子ども達が感じたり考えたりできること。かかわりの中での感情が多様にあることだと思う。それが保育者の気づきになり、全体が充実している保育。」Y.Y.

「子ども同士でぶつかることができる環境。保育者と子どもが話をする時間がある(信頼関係が築かれている)。教材がたくさんある空間」Y.T.

「沢山の物や人に囲まれているから「豊か」ではなくて、子どもの心が潤っていることが保育の中での「豊かさ」だと思う。そのために必要なものをそろえたり、かかわりをもったり、その子のその時にしかできない経験を大切にすることが豊かさにつながっていくと思う」D.A.

こんな風に思える学生達が、私は大好きです。
そして、学生達自身の感性を、子ども達と一緒にたくさん磨いていく日々の中で、
保育の感動や素晴らしさを、いつも心に灯し続けられる保育者になってほしいと思います。

明の星の子ども学科2年生!ちょっと自慢です。
(すっかり親バカ...izu)