源氏物語と介護福祉

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平成20年は紫式部が「源氏物語」を書いてから千年目に当たる年でした。
千年も読み継がれてきただけに、この物語は観点を違えて読むとそれなりに新たな発見があります。
紫式部の博識にも圧倒されますが、何よりも人の心の機微を理解する力が啓発されるように思います。
美しい女性たちが多く登場する中で唯一そうではない女性<末摘花>に、今私は注目しています。彼女は先端が赤い、異常に長い鼻を持ち、また当時の身分ある女性としては教養も常識的レベルに達していないように描かれています。身体障害と知的傷害を併せ持っている人と考えることもできます。

障害者福祉の前提として基本的人権思想がありますが、これはアメリカの独立宣言(1776年)、フランス革命(1789年)を経て形成されてきたものです。歴史的にはまだ浅いといってもいいでしょう。
人権という言葉が存在しなかった千年前の日本で、障害者に関する認識はどうだったのか、源氏物語の表現の中から推測を試み、想像を膨らませることはなかなか興味深いものです。
介護福祉は人間の生き方に直接関わりますから、どのような分野からも学び得るものを引き出せます。


今回のブログはK先生。知る人ぞ知る箏曲の名人!&古典文学の研究者です