日本保育学会で(続)

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初日の午後、こちらのシンポジウムでは、日本の保育園の中でも非常に注目されている千葉県の富津市にある和幸保育園の保育実践と子育て支援について紹介がありました。

一言で印象を語れば、まるで世界にセンセーションを起こしたイタリアのレッジョ・エミリアの保育実践と非常に共通したものがあります。それは、保育の中にプロジェクトやドキュメンテーションがある点等です。
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園長の鈴木まひろ先生は言います。「保育は、子どもと親と保育者の育ち合いのプロセス、常に子ども達がどんな気持ちで、どんな気づきがあって、どんな学びがあって、どんな育ちがあるのかを見つめていくことです」

ここでも指針の改定で強調されている、子どもの育つ環境を支える親の支援や地域で子育てする環境の重要性を確認できました。


2日目のシンポジウムでは、6月20日(土)~21日(日)に本学で講演がある秦野悦子先生(白百合女子大学)がパネリストをされていました。

保育臨床場面における並々ならぬ情熱を感じました。

ここでは、保育実践の研究と倫理というテーマで討論があったのですが、事例研究のプライバシーの保護やインフォームドコンセント等々が問題視され、日本保育学会でも倫理綱領ガイドブックの編集が課題となっていました。

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そして、最後を締めくくる特別講演では、皆さんも「日本語であそぼ!」の狂言でご存知の野村萬斎さんが、狂言を通した親子関係や、「型」を通した自己表現と「個性」について、非常に面白い有意義な話がありました。

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狂言の世界に生きることを通して、伝統や型を「まねる」ことから「まなび」へ、個性を発揮するための機能(型)を身につけ、基本があるから応用がある、そこに表現の幅が生まれ、自己発揮が可能となるというご自身の体験を語られていました。

何事にも型(つまりルール)があり、それを身につけてはじめて、その世界で自由に自己表現が可能となる、というような内容でした。

イマジネーションを共有するための基盤としての体験や、イマジネーションをどれだけ観客と共有できるか?そのために自分がイメージをクリエイションし、観客とコミュニケーションする。

型通りでは「再生芸」でしかないが、現代の時代を共有できるものを「再創造」していく、萬斎さんの自らの幅の広い活動を通して、狂言に集約されている生き方がよくわかりました。

萬斎さんの魅力満載!『狂言サイボーグ』(日本経済新聞社)という本、読んでみたくなりました!
(泉谷)