研究的視点の面白さ

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こんにちは。
子ども学科の鷲岳です。

今日は十和田市の小中学校の教護教諭の先生方を対象にした研修会にいってきました。
十和田市は今年ずいぶんご縁がありまして、小中学校関係の研修会だけでもこれで今年3回目になります
そのほか、保育園などでの講演なども含めるともしかすると7~8回くらいはうかがうのでしょうか。
そんなわけですっかり道も覚えてきました。
先生方の中にも何回目かの参加の方も増えてきて、だいぶ私の研修会のノリについてこられる方が増えてきたような・・・(研修会で「ノリ」ってなんだ、と思われた方は、ぜひ一度ご参加ください)

と、簡単に申しておりますが、研修会をするためにはこちらもいろいろと準備が必要だったり、私たち自身が学んだり、実践したり、研究したりしていないとできないものです。
私の方針としては、講義でも研修会でも、
「難しいものを難しく言うのは誰でもできる」⇒「使えるものを楽しく学ぶ」
ということです。

そんなことを考えながら、ネットのニュースをみていましたら、こんな研究に関する記事が。
ちょっと読んでみてください。

以下
yahooニュース
太もものサイズが寿命に関係、細ければ短命に

9月4日17時12分配信 ロイター

 [ワシントン 3日 ロイター] デンマークの研究者らが3日、太ももの細い人は、そうでない人と比べて短命になる傾向があるとの調査研究の結果を発表した。
 英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに掲載された同研究は、1987年と1988年に実施された大規模な医学的調査に参加した男性1436人と女性1380人を対象に、12年以上にわたって経過を追ったもの。
 太ももの外周が60センチ未満の人は男女とも12年以内に死亡した人が多く、46センチ未満のグループでは、亡くなる確率がさらに高かったという。
 これまでに発表された多くの研究では、体のどの部位に脂肪が付くかが健康に大きく影響するという結果が報告されており、ウエストの周囲と内臓脂肪の関係などが指摘されてきた。
 デンマークの研究者らは、太もものサイズも同様に健康のバロメーターになる可能性があると期待している。一方、オーストラリアのイアン・スコット医師は、今回の統計は対象が極めて限られていると指摘。太ももサイズを健康の指標と認めるためには、さらに大規模な調査が必要だとしている。

最終更新:9月4日17時12分

よくメタボの話はしますね。今日の研修会でも「最近太った」なんていうお話もしました。

しかしですぞ、

胴回りは細くて、太ももは太いほうかいい

というのは、どう考えても妙な体型になるのでは。

考えていたら、ばっちり当てはまる理想体型がふと頭をよぎりました。



↓↓これです↓↓

p_7.jpg大形遮光器土偶(おおがたしゃこうきどぐう)(重要文化財)

細い胴回りと、太い太もも。

完ぺきです


冗談はさておき、

こうした研究の中で、使われている研究法は、短大にきたら習いますが、せっかくですから覚えておいてください。

ある一定時期に多数の人のデータを取って平均値を出したり、その時点での傾向を検討する方法を横断的研究法といいます。
一方で、この研究に近いですが、同じ対象者をずっと追跡調査してその変化を測定していくような方法を縦断的研究法といいます。

この研究を批判しているお医者さんが言っていることは、まさに縦断的研究法の欠点なのですが、縦断的研究法では同じ人を追跡するわけですから、時間がたつにつれて追跡できない人が出てきたりするわけです。また、当然のことながら時間がかかるのですね。
よほど執念を持っていないとできないですし、もともとの調査対象数が多くないと研究が成り立たなくなる可能性もあるのです。

じゃあ横断的研究でいいじゃないか、というわけにもいきません。
たとえば、10歳、20歳、30歳・・・50歳のデータを今の時点でとっても、今、10歳の子どもたちが50歳になった時に、今の50歳の人たちと同じ状態ではありえないのです。

児童の発達に関する研究⇒発達心理学もまったく同じ考え方です。
ちょっとしたニュースの中にもたくさんの情報が詰まっているものですよ