子どもの絵に観る心と体

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子どもの絵。皆さんはそこからどのようなことを感じますか?

今日は、子ども学科の保育内容表現という授業の中で、子どもの表現ということについて考えてみました。子どもの絵は、子どもの心の声。実にいろいろなことを教えてくれます。

さくら・さくらんぼという独特な保育実践をしている保育園の子ども達の絵をDVDで紹介しながら、学生たちと絵に表れる子どもの心と体について考えました。
 
子どもの描画の発達は、2歳を過ぎる頃から丸を描けるようになり、3歳頃には、目や口も描くようになります。
 
さらに自分の生活体験から手や足をたくさん使うようになって認識できるようになると、絵にもそれが反映されます。
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いわゆる頭足人です。
 
そして4歳を過ぎた頃、胴体の認識が絵に表れ、地平線も出てきます。
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逆に言えば、まわりの大人が何でもしてくれて自分で手を使わないような場合は手を描かなかったり、走りまわる体験が極端に少ないと、足を描かない絵を長いこと描く子どももいます。
 
これは、4歳児の絵。友達と木登りをして遊んだ体験が表現され、木の根っこや土の中の生き物を探した体験も、しっかり表現されています。
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この絵からは、逆上がりをして遊んだり、園庭の小山で遊んだり、友達とのいろいろな遊びの様子が豊かに表われています。
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それが、水彩の表現を手にし始めた5歳過ぎ頃からは、
色彩の違いや美しさを感じ、自分で色を創り描きます。
物語の中で心に刻み込まれた場面等を、自分なりの表現で表すようになります。
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これは「ドリトル先生アフリカゆき」のお話を聞いた時の想像の中の風景が、一つひつとの描写に鮮明に表れていきます。
たくさんのツバメが船をひいていくところ、海にはサメが鋭い歯を剥いて泳いでいる。
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自然の中でたくさんの発見があって、立派な木の根が根付いているこの絵からは、友達と遊んでいたときの楽しさや、絵に描かれている木々のようにたくましく育っていることが推察できます。

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保育に携わる専門職に就くのであれば、子どもの描画の発達を学ぶことで、子どもの現在の心身の発達の状態を探ることや、人間関係、環境等々、いろいろなことに気がつく大事な手がかりになることがあります。
 
例えば、耳をいつも大きく描いたり、目や口を黒く塗りつぶしていたり、通常では「おや?」と思う、その年齢での表現に出くわしたときに、

聞きたくないことをいつも聞かされていて耳を大きく描いたり、時には医学的な身体の問題や環境の中でのストレスが表れていることもあり、それを手がかりに、その子どもの育った環境や家族との関係を考えてみることも必要な場合もあります。
 
また、今の発達の状態より先のことを教え込まれた場合、急に自由な表現が出来なくなってしまったり...
  
子どもが心に強く残った気持ちを何かに表すこと、その一つが絵であり、その気持ちを再現することで想像力や感性が花開いていくのでしょうね。
 
改めて、子どもの可能性は素晴らしい。そして、子どものそうした心の表現を生かすも殺すも...
 
まわりの大人の影響は、あまりに大きいということ... いろいろ考えさせられます。
(泉谷)